【補足】
ダリア・パロニエミ(ゴ.チ.ル.ゼ.ル♀)
そこそこの規模の村の外れにある一軒家で一人暮らしをしていた。が、ある日迷い込んできた、当時10才のギルガを保護してから共同生活を始める。
当時33歳の現在40歳。いい人だが隠し事が多い。
ギルガの習性とか
怯えるとしっぽを自分の足に巻き付けるなど、感情がしっぽに表れやすかったが、今は矯正して感情の揺れがしっぽに出る事はほぼない。
というわけで、10才の時にこの世界に来てからおよそ2年間の幸せな箱庭生活でした。
この後もうちょっと色々ありまして今の人格、思考が形成されます。
描く予定もないので元の世界でのギルガの事に触れますと、文明は低くてちょうど2Fダンジョン:げんしょのしまにそっくりな世界の生まれ。
兄弟は多く、ギルガの一族もまた力こそ全て!の腕力ゴリ押し思想であり、喧嘩の強い者が偉く、もてはやされ、権力を持ちました。
ギルガはその中ではちょっと…いやかなり変わり者で、争い事を嫌い、ものの仕組みや構造にいたく興味を持っていました。極々希に持ち込まれる文明の利器に興味津々でしたが、村の大人たちは危険で忌々しい異物だと排除するばかり。
ギルガもまた、仲間外れにされるのが怖く、興味のないフリをして自分の気持ちに蓋をしてきました。
だからこの世界に来て、好きなだけ勉強できる事、心ゆくまで科学を堪能できる事はまさに楽園のようでした。
ダリアとの生活の最中は、最初こそホームシックになりましたが、元の世界に帰りたいという気持ちはだんだんと薄れていきました。
今また帰るための手がかりを探しているのは、この世界に失望して逃げ出したいからで、この世界の科学技術を故郷に持ち帰りたい気持ちは実はそれほど強くありません。
出来れば故郷の家族たちに便利な思いを知ってほしいけれど、自分一人の力でそれを分かってもらえる自信は正直ない。それに、今更帰って受け入れてもらえるかも分からず怖い。
家族からの愛情を受けていなかったわけではないけれど、喧嘩は弱いしビビリだったからバカにされていた部分はあるし、居ても居なくても同じだったんじゃないかとギルガは考えてたり。
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